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「フィリピン政府から標的」の人権擁護NGOカラパタンがウィリアム・D・サベル人権賞を受賞 長年の人権擁護活動が評価

最終更新: 6月7日


【写真】オンラインで開催された授賞式に出席したカラパタンのクリスティーナ・パラバイ事務局長。殺害された僚友のザラ・アルバレス氏のポスターを掲げた=カラパタン提供 (C)Karapatan



【6日=東京】米国の人権NGOヒューマン・ライツ・ファーストは、自由と人権を守る活動の最前線で活躍する優れた個人や団体を顕彰するウィリアム・D・サベル人権賞の今年度の受賞者にフィリピン人権擁護NGOカラパタンを選出した、と発表した。同賞は最近では、サウジアラビアでの人権侵害を監視・記録しているNGO(ALQST for Human Rights)やメキシコ国境で移民保護活動に取り組むトマス・ゴンサレス修道士、のちにノーベル平和賞を受賞するコンゴのデニ・ムクウェゲ医師らが受賞している。


 ヒューマン・ライツ・ファーストが5月5日に発表した。フィリピンでの人権侵害の記録や、それをもとにした国連人権理事会などの国際機関への訴え、人権侵害を受けた被害者に精神的・社会的支援など、長年にわたる人権擁護の活動が評価された。ヒューマンライツ・ファーストのマイケル・ブリーン代表は「カラパタンとティナイ・パラバイ事務局長の活動に多大なる敬意と賞賛を示したい。カラパタンはフィリピン政府から標的にされている。今回の授賞が、さらなる脅威からカラパタンと人権アクティビストたちを守る助けとなることを願っている」と述べた。


 カラパタンも今月4日に受賞のコメントを発表し、世界中の人権擁護者にとって非常に厳しい時代に授与されたことへの謝意を表明した。また、「フィリピンにおける人権擁護者への攻撃の悪化、警察の横暴、軍事化、市民的・民主的空間の狭小化といった問題が顕在化した証しであると同時に、カラパタンの活動はフィリピン政府が言うような犯罪やテロではなく、専制政治や抑圧下での重要な活動であると証明された」と述べた。カラパタンは、さらに米国国民に対し、米国政府によるフィリピンへの軍事援助の停止とフィリピンにおける暴力的な弾圧への資金提供を許さないことを求めたという。



〈Source〉

Human Rights First to Present Philippines Organization Karapatan with William D. Zabel Human Rights Award, Human Rights First, May 05, 2021.

On the William D. Zabel Human Rights Award for Karapatan, Karapatan, Jun 4, 2021.

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